ノートワークで解決しきれない理由
- Shihomi Kawata
- 3 日前
- 読了時間: 4分
更新日:18 時間前

この記事は、「メンタルブロック」について
深く掘り下げていく全5部シリーズの第1部です。
ノートワークや感情整理を続けてきたのに
なぜか同じところで止まってしまう。
その理由を、「意志」や「努力」ではなく
心の構造から見ていきます。
― 現実が変わらなかった私の気づき ―
ノートワークもやった。
感謝も書いている。
感情にも向き合ってきた。
それでも、現実は思うように変わらなかった。
ノートワークをすると、その場は楽になる。
でも、しばらくするとまた降り出しに戻ってしまう。
ちゃんと向き合っているはずなのに
なぜノートワークを続けても変われないんだろう
「それでも現実が変わらない」そんな違和感を抱えていました。
◆感情に向き合っていたはずなのに、限界がきた日
以前、会社で感情が暴走してしまったことがあって。
ある人の振る舞いに、ずっと見て見ぬふりをして我慢していたんです。
とうとう怒りが、爆発した。
感情をどうやってもを抑えることが出来なくて、その人に対して感情的になり逃げ道が無くなるくらい詰め寄ってしまったんですよね。
もちろんそのあとは、やってしまったことへの自己嫌悪。
周りからは
「おかしくなった」
「狂った」
そう言われました。
でも今だからこそ、はっきりわかる。
抑え続けていた感情が限界を超えただけ。
私と同じように我慢を重ねている人は少なくないと思います。
◆ノートワークで解決しきれない本当の理由
ノートワークは、間違いではありませんし、
感情を書き出すことで、心は確かに軽くなります。
だから「ノートワークをするとスッキリする」これは本当です。
ただ、それだけでは本当の問題解決になっていない。
途中でやめてしまう人が多いのも、わかります。
実は、アファメーションや言葉が効かない理由がある。
◆感情は「層」になっている
ノートワークで触れられる感情は、
そのとき一番表に出やすい層です。
でも、感情は一枚ではありません。
何層にも重なっています。
表面の感情が落ち着いても、
行動したり環境が変わったりすると、
また別の感情が出てくる。
それは後戻りではなく、
もっと奥の層に触れ始めたサイン。
◆怒りの正体とは?
私の場合は、
「怒り」でした。
でも、怒りは二次感情です。
その奥には、必ず感情があります。
・こうしてほしかった
・わかってほしかった
・大切にしてほしかった
そこが満たされないから怒りとして感情が爆発してしまう。
◆ノートワークで解決しきれない理由
私も、ノートワークや言葉がけを一生懸命続けていました。
苦しくなった理由は、意志の問題ではありませんでした。
→
アファメーションが逆に苦しくなった理由を
後になって気づいたのは、
私が見ていたのは表のほんの少しの感情だった。
この奥の感情まではたどり着けないどころか
奥の感情にフォーカスすらしていなかった。
「変われなかった」のではなく構造を知らなかった。
◆脳は「楽になる方向」を選んでいただけだった
苦しさが増えたのは、
弱かったからではありません。
脳が「これ以上傷つかないように」と、
楽になる方向を選んでいただけでした。
そして、その奥にある感情や思い込みは
「メンタルブロック」
無意識に同じ選択を繰り返してしまう、
心のクセのようなものです。
これは、一人で頑張れば外せるものばかりではありません。
潜在意識の深い層にあるものだから。
一般的なセラピーは、事象にフォーカスします。
何が起きたのか、どう行動したのか。
傾聴メインに進めていくから
1つの問題解決までに半年くらいかかると言われています。
私も事象はを聞きますが、
いちばん大切にしているのは感情です。
感情にフォーカスしていくので、
長く抱えていた悩みでも、短時間で核心に触れられることが多い。
それに、同じ出来事でも、人によって感じ方は全く違います。
そのとき何を感じたのか。
なぜそう思ったのか。それが重要です。
そこにこそ、本当のメンタルブロックの入り口があります。
◆ゴールを決めたときに、初めて見えるものがある
ノートワークで解決しきれない理由の1つとして、
未来のゴールを決めていない人も多い。
問題を解決するためには、
ゴールを決めて行動しなければ、深い感情は動きません。
だから
「変わろうとした人ほど苦しくなる」
ということが起きます。
これは失敗ではなく、本質に近づいている証拠です。
▶次の記事では
【メンタルブロックが自分で扱いにくい話】ついて書いていきます。
ノートワークで止まってしまった理由が、よりはっきり見えてくるはずです。





