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なぜメンタルブロックは自分で外しにくいのか

  • 執筆者の写真: Shihomi Kawata
    Shihomi Kawata
  • 2 日前
  • 読了時間: 5分

更新日:17 時間前

メンタルブロックを象徴するドアが少し開き光が差す

※この記事は「メンタルブロック」をテーマにした

全5部シリーズの第2部です。


感情が層になっている構造についてお話しました。


今回は、

なぜメンタルブロックは自分一人では扱いにくいのか。

その理由を、構造と感情の動きから見ていきます。





― 無意識が最も見たくない感情を守っている理由



ノートワークで止まってしまったあなたは、

意志が弱いからでも、向き合い方が足りなかったからでもありません。


止まってしまうのはメンタルブロックが発動した証拠。

メンタルブロックは、

自分が最も見たくないネガティブな感情


現状を変えようと新たなものに挑戦しようとすると、

潜在意識は変化を嫌うので、あなたが

傷つかないようにと、無意識に必死に守っている


メンタルブロックは自分一人では扱いにくくなります。

本質に近づこうとすればするほど、

防衛本能働きブレーキをかけてしまう。



◆メンタルブロックは「雑草」に似ている


メンタルブロックは、一度刈り取れば終わりではありません。

よく似ているのは「雑草」です。

地上に出ている雑草を刈ると、その場はきれいになります。

根が残っていると、しばらくするとまた生えて来ますよね。

ノートワークもそれと似ている。やったあとは


「スッキリした」


でもしばらくするとまた同じ悩みに戻される。


軽い悩みならノートワークでもメンタルブロックのほんと上部の層のものなら解決できるものもある。

でもその悩みが深い奥深い感情だと自分だけでは扱いにくい。

行動したことで奥に潜んでいた感情が動き始めるため


「また同じことで悩んでいる」


と感じるのは自然なことです。



でもそれは、

前に出ていた雑草は、ちゃんと刈り取られています。

次に出てきたのは、もっと深いところにあった奥の根


行動したからこそ、今まで表に出てこなかった根が動き始めただけです。



◆もうこの感情を握りしめなくていい


メンタルブロックを外す技術を学び始めたころ

セラピストになる前です。


一番の悩みは人間関係でした。

最初は自分がクライアントの時

無意識のうちに自分を抑え込んでいました。


ブロックを外してしばらくするとまた同じようなことが起きる。


「メンタルブロックが外れてないの」

と、質問をしたんですよね。


行動しているからこそ奥から感情が出て来ると言われ

そして、指摘されたのが


「感情を出し切ってないですよね」

と、この一言でした。



その当時の私は


  • こんな感情をむき出しにしたら嫌われる

  • 引かれるかもしれない


そう思って、感情を感じるきることを止めていた。

セラピストの方に

どんなことを言ってもいい。

あなたの感じた感情を止めないで

全部、吐き出してくださいって言われたんです。



私がメンタルブロックを手放せたのは、

頭で理解できたからではなく

安心できる場で、否定されない

この人に任せて大丈夫だとわかったとき

感情を最後まで吐き出すことができました。

その瞬間、ずっと張りついていた力が抜けて


「もうこの感情を握りしめなくていい」


もう手放して良い

もう私には必要ないとのだと心から思えた。

それが、私にとっての深いメンタルブロックが外れた瞬間でした。



◆なぜメンタルブロックは自分で外しにくいのか


メンタルブロックは、最も見たくないネガティブな感情。

一番深いところにある根。

だから、そこを見ようとすると防衛反応が働き


  • 思考にすり替える

  • 正当化してしまう

  • 感情から離れてしまう


ということが起きやすい。


それは能力の問題ではなく、構造の問題です。

人の視点を借りることで、初めて全体が見えてくる。

なぜメンタルブロックは自分で外しにくい理由です。


◆継続が必要になる理由


メンタルブロックは、一度外せば終わり

というものではありません。

ゴールを決めて、そのゴールを目指して行動するからこそ

奥に潜んでいた感情が表に出てくる。


これは、雑草を一本抜いたら

その下に、さらに根があったことに気づくようなもの。

単発セッションで「楽になる」ことはできます。


でも、本当に人生が変わり始めるのは

感情が動いたあとも、向き合い続けられたとき

私自身、一度で終わった感情は、ほとんどありません。

吐き出して、落ち着いて、前に進んで、また次の感情に出会う。


その繰り返しの中で、少しずつ、考え方、捉え方、

そして生き方、人生そのものが変わっていきました。

継続セッションをすることが必要なのは

弱いからでも、依存するためでもありません。

人生を動かす感情は、段階的にしか現れないからです。



最後に

ノートワークをしても変われなかったのは、

あなたがダメだったからではありません。

本当に見たくなかった感情は

一人では扱いにくい、それだけのことです。


感情は、安心安全の場でこそ、感じきって出せるもの。

だからこそ、本当に変わるプロセスには

ある程度の時間と、継続的な関わりが必要になることがある。

もし今、


「もうこれ以上ひとりで頑張るのは苦しい」


そう感じているなら

変われないサインではなく

次の段階に進む準備ができたサインかもしれません。





▶次回は、気づけないほど日常に溶け込んでいる

【無意識に感情を避けてしまう理由】を書いていきます。








 
 
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