アファメーション効果ない人が多い理由|脳科学・遺伝子・潜在意識から解説
- Shihomi Kawata
- 12月9日
- 読了時間: 4分
更新日:18 時間前

「前向きな言葉を使えば変われる」
そう信じて、アファメーションを続けていた時期があります。
でも実際は、やればやるほど苦しくなっていきました。
そのときの私の体験は
▶︎【がんばるほど意味がなくなったアファメーション】に書いています。
アファメーションは
「ポジティブな言葉を繰り返すことで、潜在意識を書き換える」
方法として有名ですが、
実際には
「やればやるほどほど苦しくなった」
と感じる人がいます。
実は、アファメーションは
日本人には合わない人が多い方法なんです。
これには、
脳の仕組み
文化的背景
遺伝的特性
3つが深く関係していています。
■ アファメーションは欧米文化から生まれた方法
アファメーションは、欧米の心理学や自己啓発分野から発展しました。
欧米では幼い頃から
自分の意見をはっきり言う
自己肯定を高く持つ
「自分はできる」と言葉にする
といった文化が根付いています。
感情に直接ポジティブな刺激を入れるアプローチが、
とても自然に入りやすい。
一方、日本は 「謙遜」 や 「周りとの調和」を大切にする文化。
「私はできる!」
という強い表現に違和感を感じる人が多いのも、この文化差が影響しています。
■ アファメーション効果ない人が多い理由
脳科学・遺伝子・潜在意識から解説
① 1日の思考の8割はネガティブ。
人は1日に約6万回もの思考をすると言われています。
そのうち 約80%はネガティブな内容。
これは人類共通の特徴です。
日本人は、
場の空気を読み批判を避ける文化
自分の感情を抑えて相手に合わせる習慣
小さい頃から「迷惑をかけない」ようにという教育
によって、
もともとのネガティブバイアスが
さらに強まりやすい傾向があります。
その状態で
「私は幸せです」
「私はできる」
などと唱えても、
脳の中では 反証探しのスイッチが入り
脳は危険回避を最優先する。
「本当は幸せじゃない」
「そんな証拠どこにあるの?」
「できなかった経験の方が多い」
という、無意識の反応が自動的に起きてしまう。
② 日本人の遺伝子 7割がセロトニンが出にくい SS型
遺伝子(SLC6A4)の研究では
人は「LL・SL・SS」3つの型があり
日本人の 約70%が「 SS型 」と言われています。
アメリカ人の「SS型」は全体の18.8%。
SS型 (低ストレス耐性)
特徴: セロトニン【精神を安定させ「幸せホルモン」とも呼ばれる脳内の神経伝達物質】の再取り込みが起こりやすく、セロトニンが不足しがちな状態になりやすい。
傾向: ストレスを強く感じやすく、不安やうつ症状、慢性的な疲労などを起こしやすい。
日本人はストレスにも弱く、
不安を感じやすく心配性になりやすい。
この体質でポジティブなアファメーションを行うと
脳は逆に
「現実と違いすぎて危ない」
と反発し逆にネガティブな思考が強まることもあります。
③ 潜在意識は「変化」を嫌う
潜在意識は安全を守る装置のような役割を持っていて
「現状維持=安全」と認識しています。
たとえ現状が苦しいものであっても
潜在意識にとっては
「慣れている=安全」
そのため、アファメーションのように
今の自分と違うポジティブな言葉を入れると
潜在意識は
「その言葉は本当の自分じゃない」
「変化は危険」
と判断し、強く抵抗します。
これは潜在意識の ホメオスタシス(恒常性) と呼ばれ
生存本能として当然の反応です。
■ アファメーションが苦しいのは、努力不足ではない
日本人はネガティブ気質
SS型が多く、不安を感じやすい遺伝的特性がある
潜在意識は変化を危険と感じる
アファメーション効果ない人が多い理由として
この3つが重なる日本人は、
つらくなるのは自然な反応で、
あなたに問題があるわけではありません。
大切なのは、強引に上書きするのではなく
潜在意識の深い層にあるブロックを安全に外し、
本来の自分に戻るアプローチを行うこと。
アファメーションで変われなかったのは
あなたの努力不足や性格のせいではありません。
ただ、あなたの脳や潜在意識の仕組みと、
あなたが日本人であれば特に方法が合っていなかっただけ。
変わりたいに結果が出ず自分を責めてしまう人ほど、
深いところで 無意識のブレーキ
「メンタルブロック」が働いています。
メンタルブロックを丁寧に外していくことで、
無理に頑張らなくても自然と心が軽くなり、
気づいたら現実まで変わっていきます。
あなたも、もう自分を責めなくて大丈夫。
本当に変わるルートは、ちゃんと別にあります。
もしあなたが今、
「変わりたいのに、動けない」
「頭では分かっているのに、感情がついてこない」
「アファメーションや書き換えで疲れてしまった」そんな状態なら──
一度、あなたの思い込みを
手放す感覚を体験してみてください。
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