失敗から気付けたメンタルブロック
- Shihomi Kawata
- 12 時間前
- 読了時間: 4分

※この記事は全5部シリーズの第4部です。
第3部では、
私たちが
について触れました。
感情に向き合えないのは、弱さではなく防衛反応だという話です。
今回はその「無意識の逃げ」が、
セッションの場でどんな影響を与えるのか。
私がセラピストとして失敗した体験を通して書いていきます。
◆セラピストになりたての頃の大失敗
セラピストになりたての頃、
まだメンタルブロックに向き合える状態ではない方のセッションをしました。
その方はこう言いました。
辛い感情を思い出したくない
ヒーリングのように、寝ている間にブロックは外れないのか
向き合わずに楽になりたい
今思えば、正直な気持ちだったと思います。
でも当時の私は、
「そこに触れないと変われない」
「向き合わない限り、人生は動かない」
そう何度も、何度も伝えてしまいました。
◆「私が正しい」というエネルギー
なぜ、そこまで強く押してしまったのか。
私自身が、人生が変わったし
「これが正解だ」と信じることで
自分も安心していたのだと思います。
だから内心
どうして幸せを選ばないの?
こんなに楽になるのに
なんでわかってくれないの
そんな苛立ちが、無意識に出ていました。
「相手のため」という建前の私のエゴ。
エゴのエネルギーは、相手にもそのまま伝わります。
結果、相手も強いエネルギーで返してきて
途中で中断。
怒らせてしまいセッションは不可能になりました。
◆失敗から気付けたメンタルブロック
セッション後に、こう思いました。
「あの人が向き合わないから悪い」
「解決する気ないのに何で来たの?」
と、思って他責にした。
その失敗を先輩に相談すると
実は、向き合っていなかったのは私。
悩みを解決してあげれなかった悔しさ。
ふがいなさ。
自分の未熟さと、「できなかった」という事実。
それを認めたくなくて、他責にしていました。
セラピストは、状態を引き上げる役割でもある。
状態が整っていないのに、セッションをしてしまい
自分の感情を優先に、押し付けてしてしまった。
そのあと、すぐにメンタルブロックを外しました。
私の中には、
【分かってもらえない】
そんな感情が残っていた。
そのメンタルブロックを炙り出すために、
目の前に現れてくれてただけだった。
大失敗でもあるけれど
失敗から気付けたメンタルブロックと学びを得た。
◆相手を無理に変えようとすると何が起きるか
多くの場合、
相手を変えようとしてしまうとき、
相手に良くなってほしい
楽になってほしい
幸せになってほしい
という無意識のポジティブな想いがあります。
それは、決して悪い事ではないけれど
相手を無理に変えようとすると、必ず抵抗を生みます。
ちょっと想像してみてください。
自分の意図もわからないのに、頭ごなしに
「あなたは間違っている」
と言われたら、いい気分はしないですよね。
変えようとされた方はそう感じてしまう。
本当に変化が起きるのは、自分が変わったとき。
◆なぜセッションがうまくいかないのか
今でも、セッションをしていて
自分のメンタルブロックに気づくことはあります。
ただ、以前のように暴走しなくなりました。
違和感に気づいたら止まる
これは私の感情だと引き取る
必要なら、すぐ信頼できる人に頼る
自分のメンタルブロックに向き合っていないと
セッション中、ぶれる
お相手の感情に共鳴してしまう
セッションが長引く
クライアントさんは、私に学びをくれる存在でもある。
メンタルブロックがあるのが問題ではなく
見て見ぬふりをするから、問題になる。
私自身、完璧ではありません。
まだ他責にしてしまったりする
部分が、まだたくさんあります。
未熟な部分があるからこそ、
その都度、自分の内側を見続けています。
そして、多くの人がここで不安になる
「メンタルブロックって、ずっと出続けるの?」
▶次の記事では、メンタルブロックとゴールの関係について
仕組みとして整理していきます。
不安を感じたことがある人ほど、見てほしい話です。





